絶対に家族と一緒に見てはいけない!美しくも激しすぎる映画「娼年」

 

ドキドキ感 [5.0]
ストーリー [3.0]
エロ度 [5.0]
感動レベル [2.0]
総合  [4.0]

 基本情報

  • ジャンル:ドラマ
  • 時間:119分
  • 製作:2017年
  • 製作国:日本
  • 監督:三浦大輔
  • 脚本:三浦大輔
  • 原作:石田衣良
  • キャスト:松坂桃李 / 真飛聖 / 冨手麻妙 / 小柳友 / 猪塚健太 / 桜井ユキ / 馬渕英里何(馬渕英俚可) / 荻野友里 / 佐々木心音 / 大谷麻衣 / 西岡徳馬 / 階戸瑠李 / 江波杏子
目次

あらすじ

大学生の森中 領(松坂桃李)はバイト先のバーに現れた一人の女性と出会う。

彼女は女性客に若い男の子を紹介する店のオーナーで、領にも働いてみないかと声をかけるところから領の生活が変わっていく。

女性のことを「つまらない」と感じていた領だったが、仕事を通して色々な女性と話しセックスを重ねていくことで「女性」がもつ欲深さや求めているものを知り、どんどんその世界に浸かっていく様を描いた作品。

 

ココが見どころ&ココが気になる

 

言うまでもなく、松坂桃李くんのセックスシーンでしょう!(笑)よくこの映画に出演したなぁと驚きなぐらい。

だってただのお綺麗なセックスじゃないですから!ええ!?そんなシーンまで撮っちゃうの!?そ、そそそんなセリフ言っちゃうの!?と次から次へと衝撃が止まりません。

江波杏子さんのシーンも見入っちゃったし、西岡徳馬さん×佐々木心音さんのシーンなんてちょっと笑っちゃいました。

118分の映画ですが、あっという間に終わりました。

基本的には性のお話だけど、その裏や狭間に人の悲しみや孤独感、疎外感などが入り組んでいるのでとても惹き込まれたんだと思います。

猪塚健太くんとの絡みのシーンもあるので、そこも見どころですね♪

 

いくら事情があったとしても、親の前で子供がセックスするという状況がなんだかなぁ、、、と。なんだかなぁと思うけども、あの独特の世界観の中ではそんなことも「それもありかもね」と思えてしまう雰囲気はある(笑)

 

じっくり感想(ネタバレ-ちょいあり)

原作は、石田 衣良の小説「娼年」。

石田 衣良さんの小説はいくつか読ませていただいてますが、私が読んだものではどれもこれも濃密なセックスシーンが描かれてました。なので見る前からなんとなく想像はしてましたが・・・

まさかこれほどのものだったとは・・・!!

 

出だしから「衝撃」の一言です。そして、最初から最後まで「セックス」のお話です。

先に言っておきますが、かなりディープな仕上がりになっているので「性」や「風俗」への嫌悪感がある方や「同性愛」といったものに嫌悪感のある方にはおすすめしません。

そういった方は見ていても不快感が募るだけかもしれないですね。。

それくらいセックスの場面が続きます。間違っても家族と一緒に見るものではないでしょう!

 

しかし、です。こんだけセックスセックス言ってますが、これまた間違っても「エロ目的」で見るものでもありません。殿方のオカズになるような映画でもありません。

「女なんてつまらない」と言うリョウが、この仕事を通して出会う女性たちはそれぞれに悩みを持ち、欲望を抱えている。

そんな彼女たちをどうすれば満足させられるのか?リョウは女性と関わっていく毎に「女性が本当に求めているもの」に辿り着いていく。そしてその奥深さと欲深さに気づいていく。

 

一般受けする作品ではないとは思います。

しかし、「作中に出てくる彼女たちの気持ちがわかる」と思う人も少なくないと思います。女性にだって人に言えない性癖の一つや二つあるだろうし、性の悩みだって多いと思うんだよね。

よく言われることだけど、男は体でセックスし女は心でセックスするってはなし。

 

映画『娼年』予告篇

 

性について、ただのエロしか思いつかない人は「セックスしてるだけの映画じゃねーか」と思うかもしれないけれど、そうじゃないんだと言いたい!

セックスが主ではあるけれど、それだけじゃなく人の性についての欲深さと直に心理に繋がっているものを感じられる映画だと思う。

例えば、SMなんかは「痛いのが好きなだけでしょ」と思う人が多いと思うんだけど、あれは主従の信頼関係がないと成り立たないものなんですよね。

その深い関係性を背景において見ているのと、単純に「痛くされて喜んでるわー」と見るのとはまた違ってくると思うんですよ。

まぁ、なにをそんなに熱く語ってるんだって話なんだけどさ!(笑)

 

実は風俗嬢してました

ぶっちゃけてしまうと、私は若い頃に風俗嬢をしてたことがあります。

なので、作中でリョウが言う「やりがいあるし、ほんとに感動することだってある」って言葉はすごくよくわかるし、そういう仕事に対して周りから止められることへの気持ちのやり場のなさもよくわかる。

 

あの世界には本当に色々な人がいて、今自分が見ている世界じゃない場所で生きてる人もたくさんいて、その人たちが「救われた」「ありがとう」と言える相手は、必ずしも”きちんとした世界で生きている人たち”ではないことだってあるんです。

むしろ、そういうきちんとした人たちには救えない人だっている。

 

私が仕事してた頃、お客さんに泣きながら感謝の気持ちを伝えられたこともあるし、何もせず話すだけで満足して帰っていく行く方も多かったです。

わざわざゴハン持ってきてくれて「一緒にご飯食べたかっただけだから」と言って帰っていったりして、逆にこっちが申し訳なく思ったりしたものです。

だから、作中でメグミがリョウに「騙されてんじゃないの」とか酷いことを沢山言うシーンがあるんだけど、いや、ほんとにあれは言われると辛いよなーと思ったり。

でも、すべて嫉妬からくる暴言なのでメグミの気持ちを考えるとこれまたつらいよなーと・・・。

 

メグミが領に抱き着いて泣くシーンはちょっと涙腺が緩んでしまいましたね。

いろんな感情が押し寄せてる雰囲気がすごく伝わってきたから。

この映画は見る人の立ち位置によって見方が変わると思います。

メグミ、リョウ、オーナー、お客、、誰の気持ちに一番寄り添えたか最後に振り返ってみると自分がこういう世界のことをどう見ているのかがわかるかも?

 

リョウの「普通が良い」というのもよくわかります。あの世界では「普通」でいることの方が難しいのです。

何かに特化してしまったり、変にスレていたり、売れたら売れたで天狗になってるのがにじみ出てしまったり・・

実際、そういう世界で売れる子というのは「普通にかわいい子」が多いのです。

「ものすごい美人」でもなく「すごいテクニシャン」でもなく、「普通に笑顔がかわいい子」や「普通に礼儀の正しい子」です。

「普通」に生きるっていうのは案外難しいものなんじゃないかと私は思うんですよね。

 

映像と音響が素晴らしい

セックスシーンにおいて、やってることはハードだったりアブノーマルが入ったりと多種多様なんですが、その映像がとても美しいです。

隠し方も絶妙なアングルだったり、自然な光を取り入れたり。光と影の使い方がうまいなぁなんてド素人の私が思ったほど。

そして「音」もリアルです。

なにかで聞いたことあるんですが、人は目で見るよりも耳で聞いたほうが想像力が高まるらしいです。

例えば音のないAVを見るより、映像のない喘ぎ声を聞いている方が興奮するんだとか。言われてみればそんな気もしますね。

 

まとめ

一見、女性に向けられたような映画だと思うんだけど(松坂桃李くんファンには鼻血もんです)、男性陣にも見てほしい。

特に”セックスはテクと大きさが全て”なんて思ってる男性には、ぜひとも見て頂きたいなぁと思います(笑)

 

それにしても、松坂桃李くんはいい俳優さんになりましたね。どんどん深みが増してきてるなぁと感じました。彼がもっと年を重ねた時が楽しみです。

この映画でまた一つ素晴らしいものを手に出来たんじゃないかなと。。

いやはや、これは本当に大変な撮影だったと思います。キャストの皆さんに拍手です!

 

「娼年」が視聴できるおすすめのVODはどこ?

VODはたくさんあるけれど、私が利用したことがあるのは「Amazonプライムビデオ」「U-NEXT」」の2つ。

どちらもすごくお勧めですが、それぞれに一長一短あるので私が感じたことを簡単に載せておきます。

Amazonプライムビデオ

一つ目は、現在私も利用している Amazonプライムビデオです。

Amazonプライム会員になると付属して付いてくるのがこのAmazonプライムビデオ。

料金が安いのはもちろん、Amazonプライムの強みは映画や音楽以外にも便利なサービスが盛りだくさんなことです。

サービスは色々ありますが、私が良く使っているのは「お急ぎ便・お届け日時指定便の使い放題」「アマゾンフォトで写真の管理(容量無制限!)」。

Amazonでよく買い物をするので「お急ぎ便・お届け日時指定便の使い放題」はとても助かってます。

写真もよく撮るので、ある程度たまってきたらアマゾンフォトのストレージに投げ込んでます(笑)

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U-NEXT

もう一つのおすすめが最新コミックも600円分無料で読める<U-NEXT>

U-NEXTは日本最大級のビデオオンデマンドと言われているほど、その中身が充実しています。

最新映画はレンタル同時配信だし、毎月ポイントを貰えるので最新映画もばっちり見れます♪

そのため月額料金が少し高いというのが難点もあります。

しかし、Amazonプライムでは対象になっていない作品もポイントを使って見れたりするので、どちらを利用するか悩みどころではありますね。

 

安さで選ぶならAmazonプライム!充実さを選ぶならU-NEXT!がおすすめ★

かとのん家は、最新映画よりもプライムフォトやお急ぎ便などをよく使うので「U-NEXT」から「Amazonプライム」に乗り換えた派です。

しかし、友人は「最新作を気軽に見たい」ということで「Amazonプライム」から「U-NEXT」に乗り換えました。

自分の映画を見る頻度や最新のものをすぐに見たいかどうか?で選択するといいですね♪

どちらも解約は簡単な手続きのみなので、まだ契約したことのない方は一度試してみる価値はあると思います!

 

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